歌の化身

二階堂和美ワンマンライブ
二階堂和美(Vocal,Guitar)
黒瀬みどり(Piano)
ガンジー西垣(Bass)
曽我大穂(Flute,Harmonica,etc.)
山村誠一(Steel pan,Percussion)
まるむし(Violin)
高円寺美踊連(Awaodori dance)

@渋谷クラブクアトロ

  1. テワワナゲシ
  2. ブルー・ムーン
  3. 猫とあたしの門出のブルース
  4. 萌芽恋唄
  5. あなたと歩くの
  6. いてもたってもいられないわ
  7. 説教節
  8. 女はつらいよ
  9. 蝉に託して
  10. 時が流れても
  11. いくつもの花
  12. うたは要らない
  13. いつの間にやら今でした
  14. めざめの歌
  15. お別れのとき

アンコール

  1. sweet wind(藤井よしえ
  2. 宿は無し(くるり
  3. ショッピンブル 〜 憧れのハワイ航路(岡晴夫) メドレー

Wアンコール

  1. ハッとしてGood(田原俊彦

 何遍でも言いますけど、この歌声がリアルタイムで聴ける世代に生まれてきて幸せだと思う。おそらく、かつて上の世代の人たちが美空ひばりに対してそう思ったのと同じように。
 全身が胡弓かテルミンにでもなったような「萌芽恋唄」での舞踊?や、歌の途中で急に桃井かおり化する「猫とあたしの門出のブルース」、あまりにもありがたい法話のようなMCの数々。ニカさんをsinger-songwriterだと思っている人は多いでしょうが、本当はmusical-actressなのかもしれません*1、で、本職はpriestess(浄土真宗本願寺派)(これ本当)。
 アンコール後の選曲だけでも見れば明らかなように、とにかく演歌もジャズもサンバもブルースも昭和歌謡も80年代アイドルもアンビエントも、果ては阿波踊りさえも平等に「音楽」として提供するそのスタンス。演歌で客席とまさかのコール&レスポンスを巻き起こせる生粋のエンターテイナー、だと何度目かの確信に至った夜。

*1:そういう意味では役者志望の人にこそ見せたいライブ。発声法とか空間制御とか、学べることが山ほどありそう。