20代ゆううつ座談会(実話)

 バイト先の休憩室。僕を含めて四人が椅子に腰掛け休憩している。

A(22歳)「Bさんて24には見えないですよね」
B(24歳)「ああ、実年齢より下に見られることはまずないです」
C(24歳)「でも見ようによっては、こんな大学生いそうですよね」
D(23歳)「そうそう、学生といえば私、最近の高校生と対等に話せる自信がなくて」
A「あ、それは私もそう思う」
B「同じく」
C「同じく」
D「全員かよ」
C「いや、話すっていうか、むしろ最近は高校生が恐いですよ」
A「あ、わかるわかる」
B「渋谷歩いてても『え、狩られる?』とか思うもん」
D「でも、今(ここで)働いてる高校生はいい子達ですよね」
A「あー、なんかキラキラしてるよね」
B「こう、まだ挫折とかを知らないような…まだ将来が希望であふれてる感じが」
C「あれでしょ、今の中学生とか高校生って平成生まれでしょ」
D「え」
A「え」
B「あ、そっか、いま平成16年だから…平成元年生まれは16歳」
A「高校一年か」
C「そのくらいですね」
B「そっか、平成か…」
C「うん…」
D「…へいせい…」
B「……」
C「……」
D「……」
A「…やめませんか、この話題」

 なにげない会話から、予想以上のダメージに打ちひしがれる四人……溶暗(空気が)。