2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夢そのもの

五反田団 「さようなら僕の小さな名声」 作・演出:前田司郎 @こまばアゴラ劇場 すでにチラシの時点で面白すぎたのだけど、さらにその上、いや、ねじれの位置をゆく作品。 似ているものを強いて挙げるなら吾妻ひでおの「不条理日記」みたいだった、という友…

センチメンタル田園劇/隣の芝生は紺碧

野鳩 「アイム・ノット・イン・ラブ」 作・演出:水谷圭一 @ウエストエンドスタジオ 新境地、なのでしょうか。それともこれが本気の野鳩なのか。過去に一度しか見てない僕にはどちらとも判断つきませんが、ともかく笑う心積もりしかしないで見に行ったらホ…

犀と猟銃

オールド・ロッテン・ピロティーズ 「やわらかい旅」 作・演出:小田井孝夫 @プーク人形劇場 くねくねしとは似て非なる世界でした。ごく弱い力で延々と足の裏をくすぐられ続けているみたいな、陶酔の日常会話フロム異空間。わかりきったことを、いちいち言…

新・みんなのうた

友だちは犬だけアーティスト: 中山双葉出版社/メーカー: インディペンデントレーベル発売日: 2006/10/25メディア: CD クリック: 17回この商品を含むブログ (7件) を見る そんな近頃の清涼剤がわり。二度寝への導入剤としても効果抜群で、朝から聴くには勇気…

シ生活ガラミ

予定を詰め過ぎたかもしれない今週と来週。 というか、その半分(観劇と打ち合わせ以外、つまりプライベートにかかわる全部)が自業自得の結果なので何も言えないし言うつもりもないんですが、何をするにも隙間を縫うって感じの動きしか出来なさそうで怖い。…

なんだこれは

白井劇団 「香りEXPRESS」 作・演出:吉田つるり @阿佐ヶ谷アートスペースプロット 劇場近辺で大いに迷う。アルシェとかアルスノーヴァとかアルテパティオとか、アで始まるアサガヤの小劇場は見つかりにくい場所にひっそり扉を開いていることが多いですが、…

座りたい男、たどり着きたい女

「そんなに各駅に停まりたいんか!」 混んでいる中央線快速に乗るか、空いている各停に乗るかでモメていたカップルの口から飛び出した名言。コトバは時にナイフのように、論点はバッサリ斬られてちょっぴりズレる。 このあと彼らは結局電車に乗らず、かとい…

蹉跌が鳴ってる。

THE SHAMPOO HAT 「津田沼」 作・演出:赤堀雅秋 @下北沢ザ・スズナリ ラッシュ慣れした体にはひさびさの感じさえする観劇でした。

当方少々波瀾万丈

9〜10月の観劇ラッシュがようやく落ち着こうとしています。あれから見るべき本数を16本から14本に減らして経済危機を免れる(より正確にいうと、4本削って2本増やした)。日々つぎつぎに芝居のお知らせが届くのを半分も見に行けず、僕にメールを送った心…

100%の雨足

降水確率とは何なのか、ときどきわからなくなる。降水確率100%は可能性の問題か努力の問題か。つまり『絶対に雨が降りますよ』なのか『全力で雨が降りますよ』なのか。そんなことを考える余裕もなくズボンの裾は水を含んで重みを増していくし、あいかわらず…

逃亡未遂

SHUGO TOKUMARU presents 出演:トクマルシューゴ&ザ・マジックバンド/二階堂和美/七尾旅人 ほか @六本木SUPER DELUXE イベントの存在を知った時点で前売券完売だったこともあり、若干枚数しか出ないであろう当日券を頼りに雨のなか、駄目もとで長蛇の列…

ローファイの極み

むっちりみえっぱり 「表へどうぞ」 作・演出:むっちりみえっぱり @五反田アトリエヘリコプター 全体を通じて大きなテーマなり物語なりが設定されていて、はっきりとした結末(主人公の願いが叶うとか、人間的に成長するとか)を迎える…芝居とはそうあるべ…