犀と猟銃
- オールド・ロッテン・ピロティーズ 「やわらかい旅」
- 作・演出:小田井孝夫
@プーク人形劇場
くねくねしとは似て非なる世界でした。ごく弱い力で延々と足の裏をくすぐられ続けているみたいな、陶酔の日常会話フロム異空間。わかりきったことを、いちいち言う。あるいは逆に、どこからつっこんだらいいのかわからないデタラメをさらりと言う。ネタバレしてしまいますが、たとえばこんな台詞がありました。
『あけぼのという名の24時間営業の深夜喫茶に、準備中の札がかかっていて入れなかった』
さあ、どこからつっこんだらいいのかわからないだろう。
終演後、打ち上げに誘われて同行する。これが意外と僕にとってはエポックメイキングな出来事というか、スタッフとして参加してない芝居の打ち上げに行くのが実は初めてだったりするのです。少なくとも、記憶の限りでは(もし誘った覚えのある方いらっしゃいましたらごめんなさい)。そして打ち上げ会場では普段以上にアウェー感みなぎる佇まいで所在なさげにしていてすみません。あれでも楽しんでたんです、それだけは誤解なきように。