2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日々の泡、夢の滓

浮世企画 「あぶく」 作・演出:今城文恵 @荻窪アール・コリン 関東小劇場界の名軍師にしてカリスマ演出助手、満を持しての旗揚げ公演。数多の現場をかいくぐってきた人なだけに、否応なしに期待はうず高く積もる。

アフターサーヴィス

あらかた小道具は提出して、お仕事終わりっ。とはならず、どういうわけか選曲とか動線とかについて演出家と顔つきあわせて一緒に悩む。 こんなことやってっからこゆび侍所属と間違われるんだよな、でも一応仮にも自分が絡んでる芝居を自分が楽しめるレベルま…

着眼点の問題

いつになく「どうして僕はここにいるんだろう」感の強い現場(なにしろ小道具が...小道具が!)なのですが、なんか部活の顧問みてえなポジションで参加しております。どういうこった。 脚本をもらったときは全く気づかなかったけれど、そうか、この設定にこ…

思い出はいつも芋づる式

「怒りに我を忘れる」のジェスチャーゲームだとしたら最高の模範解答みたいな大人を通勤途中の道端で目撃。そりゃあもう凄まじい剣幕だったのですが、人は本当に怒ると携帯電話をあんなふうに持つのだな。勉強になりました。

戦争はTVの中(しかも客席からは見えない)

the end of company ジエン社 「コンプレックスドラゴンズ」 作・演出:作者本介 @日暮里d倉庫 結局またしても2回観に行ったのです。面白い芝居が増えたのか、それとも僕の感動の閾値が下がったのか。前者であってくれ、どうか。 贅沢なメディアの使い方…

窓の外は死んでいる

the end of company ジエン社 「コンプレックスドラゴンズ」 作・演出:作者本介 @日暮里d倉庫 たぶん誰しも、作品を作るにあたって「面白い作品」を目指すとは思うんですが、ジエン社の演劇はその大前提を疑うところから始まっています。つまり「そもそも…

日本語の夜更けは近い

驚異的な言語感覚をもった青年とコンビニで出会う。「ありがとうございました」を「ありょろうらいやしたー」とか言ったりする人は多いが、彼のそれは群を抜いていた。 「800円いらっしゃいませー」 「22円のお返しくださいませー」 そのあまりにも淀みのな…

トラッシュボーイ

今月は「ゴミを捨てようぜ月間」です。まあ月間なんか設けないでもゴミは普通捨てようぜって話ですが、廃材がいつか何かに化けると信じてやまない職業柄、わけわからない物品が部屋に散乱。ざっと見渡しただけでも金網、おたま、ゴムチューブ、造花、額縁、…

喜劇と悲劇とドアtoドア

電動夏子安置システム 「深情さびつく回転儀」 脚本・構成:竹田哲士/演出:高松亮 @新宿サンモールスタジオ ルーレットによって6通りに変わるラストシーン…と聞かされて、構成技術の巧みさよりも僕の興味はむしろ『ぶっつけ本番の6パターンに瞬時に対応…

銀河家族

ままごと 「わが星」 作・演出:柴幸男 @三鷹市芸術文化センター・星のホール

大型でも強くもないましてや台風でもない僕たちはそれでも勢力を保ったまま

次に繋がる話があれば繋がらない話もある。どんなに威勢よく空中ブランコに乗っても、飛び移る対岸が存在しなければ引き返すしかないのです。双葉双一の『イン・ザ・ナイト・マイ・フェスティバル』を聴きながらそんな物思いにふける。歌中に登場する空中ぶ…

物欲の復活祭

公演終わって一息ついて、数ヶ月ぶりに魔窟へ足を運ぶ。「魔窟」と書いて「タワレコ」と読みます。気になるCDを片っ端から手にとって歩き回ってたらあっという間に20枚を超えたので、あわてて片っ端から棚に戻しまくって3枚に絞る。 フォグランプアーティ…