2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

end of 200X

年末なので奈良に帰ってきてます。奈良というか奈良北部、というかカーナビがただの白地図と化す最北端の地。日曜祝日の終バスが19時半の、夜遊びが物理的に禁じられたアンチメトロポリス。 ここら一帯が世界のすべてだった子供の頃には何とも思わなかったけ…

カミテの天国シモテの地獄

クロムモリブデン 「不躾なQ友」 作・演出:青木秀樹 @赤坂RED/THEATER

演劇界のメメクラゲ

バジリコ・F・バジオ 「オサムシ」 作・演出:佐々木充郭 @下北沢駅前劇場 いろんな舞台を見ていて思うのは、僕はあんまり登場人物に対して感情移入することが少ないってことで、じゃあ誰に感情移入してるのかといえば作家や演出家だったりする*1。 こっち…

ただしトナカイは重力の影響を受けないものとする

クリスマスフェア、かなんかで近所のスーパーでエビフライが安かった。しっぽがクリスマス・カラーだからかね。ヤキソバも安かった。青のりと紅生姜たっぷり。緑で赤けりゃ何でもいいのか君たちは。 はたして今の子供は「今年こそサンタさんに会えるかな?」…

バファリン片手に読むがいい

烏有此譚作者: 円城塔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/16メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (34件) を見る 円城*1作品の最高傑作、だと個人的には思っています。それはつまり「いよいよ何言ってんだお前」という領域に…

そろいもそろって

ゲキバカ 「おぼろ」 作・演出:柿ノ木タケヲ @吉祥寺シアター 前説と前口上、そこから踏み出す数歩で「われわれゲキバカとはこういうものです」と美しい直線で順路を敷いてゆく。ひとを楽しませることに対して手加減がないところが見事です。

天野桟敷からコンニチハ

流山児★事務所 「田園に死す」 原作:寺山修司/脚色・構成・演出:天野天街(少年王者舘)/音楽:J・A・シィザー @下北沢ザ・スズナリ 生まれて初めてちゃんとした形(映像や写真じゃなく)で観る寺山作品が、よりにもよって天野演出というのは幸福なの…

コンテンポラリー無宿

開幕ペナントレース 「ROMEO and TOILET」 構成・演出:村井雄 @アサヒアートスクエア 榎本俊二『ゴールデン・ラッキー』の感触を誤差10%以内の精度で舞台上に再現できるのは世界広しといえども開幕ペナントレースだけだと確信していますが、これをニュー…

オレとオマエとアイツのヘキサグラム

ひょっとこ乱舞 「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」 作・演出:広田淳一 @三軒茶屋シアタートラム

滑車とロープに不可能はない

うざい発明作者: アンディライリー,Andy Riley出版社/メーカー: 青山出版社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (4件) を見る 図書館で一目惚れ。 ブラックユーモアにばかり目を奪われがちですが、それ以前にまず、よく…

キッチンに修羅と居て

たまに行く近所の定食屋で、お昼はカレーでした。そこは夫婦で切り盛りしている小さなお店で、夫がフライを揚げれば妻がキャベツを盛り、妻がご飯をよそえば夫がルウをかける、という阿吽の呼吸があったのですが、思えば店に入った時からどうも様子がおかし…

舞台美術はシロクマを殺す

悪い芝居 「最低の夢」 作・演出:山崎彬 @王子小劇場

免じて許して

免許証(ゴールドペーパー)更新のために早朝から都庁へ赴く。順調に凋落しつつある視力を憂いてこの日のために眼鏡まで新調したというのに、たいして苦戦もなく3問連続正解でスンナリ通過。 しかし、なんでしょう、このベルトコンベアに載せられた荷物のよ…

The coldest blanket

こんなぐずついた天気の日に朝から布団を干して出勤、しかも夜遅くに帰宅。あたたかさのかけらも見当たらないこの部屋の状況をどうにか好転させようと風呂に熱い湯を張って入ったら、熱い! さっきから当たり前のことしか言ってませんが、すべては裏目に出て…

4年ごしのマイナーチェンジ

開設以来たぶん初めて、ブログタイトルとデザインを変えてみる。ついでに散らかり放題だったカテゴリもコンパクトに整頓。 新しいタイトルに込めた意味とかは一応あるものの、基本的には声に出したときの語呂のよさ(10連続同母音の快感)を最優先しています…

石灰で引いてよスタートライン

新宿にてNichecraft企画展会議その他諸々。一人でうだうだ考えてたって煮詰まるだけだと、何も準備せず言いたい放題のブレインストーミングから何かが生まれることを期待して臨んだら、想像を遥かにしのぐカオスの荒野あらわる。ここから無限に近い取捨選択…

Re:見ニ行けません

リミニ・プロトコルのチケットを完膚なきまでに取り逃す。実はものすごく車酔いする体質である、という後付けの裏設定を自分に与えて今回は潔く諦めます。走るトラックの荷台から3時間近く演劇を観られるチャンスなんてこの先たぶんないでしょうけど。あと…