オレとオマエとアイツのヘキサグラム

ひょっとこ乱舞 「モンキー・チョップブルックナー!!」
作・演出:広田淳一

三軒茶屋シアタートラム

 動と静の隙間でゆらゆらする世界の見取り図。理論武装した人間が自滅して行く様をたっぷり長尺で堪能、あのボロの出方というかメッキの剥げ方というか身に覚えありすぎてガツンとやられてしまった。
 あるトラブル*1により開演時間が大幅に押したんですが、それを同じ量だけプラス方向へ押し戻す前説に天才性を垣間見る。芝居は生物(いきもの)なんだと改めて実感。あとちょっと「その状況」を茶化せる余力があれば完璧だったんだけど、ってそれはさすがに欲張りすぎか。

*1:どんなトラブルかはネタバレになるので言えませんが、偶然にも早期割引と普通料金の差別化になりえたって点ではベストタイミングなんじゃないかと。