2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

正気の沙汰

足かけ三ヶ月にわたる間髪入れずの稽古場訪問第三弾、(現時点での)ラストを飾るハイブリッド渾沌へと合流。 今日はダンス特訓の日だったらしく、残念ながら本編稽古は見れず。ずいぶん前にもした打ち合わせの内容をすっかり忘れ、まるっきり同じ質問をした…

子供には見せられないけど、童話

終わりました、網膜火傷。ご来場の皆様ありがとうございました。pit北/区域という場所を『大都会の真ん中に出現した巨大なアリジゴクの底』に仕立て上げ遊び尽くした今公演、いかがでしたでしょうか。打ち上げの席で僕を評して『おもに肉にかかわる仕事』と…

本日モ炎天ナリ/区域

ひょっとして溺れてしまうんじゃないかと心配になるくらい汗をかきながらたどり着いたその場所の名は、『pit北区域』ではなく『pit/北区域』でもなく、『pit北/区域』。その不自然なスラッシュの位置に象徴されるとおり、かなり風変わりな劇場です。奇妙な三…

スズナリハウスの生き物たち

トリのマーク(通称) 「5時には家に帰ろう」 構成・演出・照明・音響・美術:山中正哉 @下北沢ザ・スズナリ ひさびさのトリのマーク、そして、ひさびさの観劇。実は7月1日のはなとゆめ以降なにも観ておらず、いわば喉カラカラな状態でありつき貪り観る…

ぼやかして語る

成島氏の発注する物品はいつだって僕を心躍らせるのですが、こんな発注で躍る僕の心をおかしいと人は云う。いいじゃないか、仕方ないじゃないか躍っちゃうものは。僕はただ、こんなことでもなくちゃ絶対作ることなんてなかったはずのものを作りたいだけなの…

スプラッター匠

過去を振り返れば、高校のころは暗い英単語にばかり詳しい少年でした。覚えても使うアテもないくせに、受験必須単語や構文なんてそっちのけでagonyだのlamentだのslaughterだの。 だからなのか、因果律が巡り巡って今、こんな小道具をせっせと作っているのは…

光の届かない稽古場

さて、なにぶん本番まで時間がないので取り急ぎ稽古場へ。大勢の見学者の方々に混じって通し稽古を見る。 急いでいて台本を家に忘れたことにより、純粋な観客となることができたのですが、こゆび侍史上最もわかりやすいストーリーでありながら最も複雑な構造…

Better than "more better"

意味があることに必ずしも意味はなく、意味がないものにも意味付けはできる。ベターポーヅを観るうち、手伝ううち、関わるうちに僕が自然とたどり着いたのはそんな持論でした。 そりゃ確かに作家は演出家は綿密な計算に基づいて作品を作り上げなくちゃならな…

出番は二回

初日あけて膝笑う。 今回、いつもとは違うポジションについている僕が感じるプレッシャーは尋常じゃないわけです。小道具だったら忙しいのは本番前だけ、本番中は(壊れたりしないかビクビクしながらも)比較的リラックスして観客席の一人に紛れられるのです…

左脳には見えない風景

明日から小屋入りという時期にきて初めて通し稽古を見る。 ベターポーヅの名誉のために言っておきますが、通し稽古が今日まで行われなかったわけでは勿論なくて、ただ単に僕が見る機会が今日までなかっただけの話。僕が日常的な些事(些事と言い切っちゃおう…