こゆび侍「網膜火傷」

子供には見せられないけど、童話

終わりました、網膜火傷。ご来場の皆様ありがとうございました。pit北/区域という場所を『大都会の真ん中に出現した巨大なアリジゴクの底』に仕立て上げ遊び尽くした今公演、いかがでしたでしょうか。打ち上げの席で僕を評して『おもに肉にかかわる仕事』と…

本日モ炎天ナリ/区域

ひょっとして溺れてしまうんじゃないかと心配になるくらい汗をかきながらたどり着いたその場所の名は、『pit北区域』ではなく『pit/北区域』でもなく、『pit北/区域』。その不自然なスラッシュの位置に象徴されるとおり、かなり風変わりな劇場です。奇妙な三…

ぼやかして語る

成島氏の発注する物品はいつだって僕を心躍らせるのですが、こんな発注で躍る僕の心をおかしいと人は云う。いいじゃないか、仕方ないじゃないか躍っちゃうものは。僕はただ、こんなことでもなくちゃ絶対作ることなんてなかったはずのものを作りたいだけなの…

スプラッター匠

過去を振り返れば、高校のころは暗い英単語にばかり詳しい少年でした。覚えても使うアテもないくせに、受験必須単語や構文なんてそっちのけでagonyだのlamentだのslaughterだの。 だからなのか、因果律が巡り巡って今、こんな小道具をせっせと作っているのは…

光の届かない稽古場

さて、なにぶん本番まで時間がないので取り急ぎ稽古場へ。大勢の見学者の方々に混じって通し稽古を見る。 急いでいて台本を家に忘れたことにより、純粋な観客となることができたのですが、こゆび侍史上最もわかりやすいストーリーでありながら最も複雑な構造…

いのちがけの暗闇にて

初対面の相手が多い(前回比)、こゆび侍の稽古場へ。さすがにもうそろそろ緊張しないで稽古場入りできるようになりたいなとは思うけど、やはり最初の訪問時は深呼吸の一回でもしないとドアひとつ開けられない。心拍あがる。腕も震える。首と背骨が痛む(そ…