光の届かない稽古場

 さて、なにぶん本番まで時間がないので取り急ぎ稽古場へ。大勢の見学者の方々に混じって通し稽古を見る。
 急いでいて台本を家に忘れたことにより、純粋な観客となることができたのですが、こゆび侍史上最もわかりやすいストーリーでありながら最も複雑な構造を持つ今作品、当事者曰く『さんざんだった』通し稽古も初見の僕の目にはじゅうぶん水準点クリアに見え*1、ここからいくらでも巻き返せる作品のポテンシャルの高さだけは伝わってきたので、あとは一週間の鍛練次第かと。

*1:あとから「ミスが大胆すぎてミスと思えず、そういう演出かのように見える」という非常に危険な状態だったことを知らされる。白状すれば去る8月9日、ベターポーヅの劇中映像にでっかい一時停止マークを映写してしまったばかりか「そういう映像だと思って見てました」という皮肉すれすれの慰めをかけられた僕には少々耳の痛い話というか、踏んでもらいたくない同じ轍。