2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

反対の酸性なのだ

壁ノ花団 「アルカリ」 作・演出:水沼健 @こまばアゴラ劇場

バスタブ女神と五百万の毒婦

こゆび侍「エスカルゴ」無事終了しました。ありがとうございました。前頭葉がチリチリするような景色は、皆様の目にも見せることができたでしょうか。 何を書いても自伝的になってしまう作家・成島氏が『虫』というオブラートなしで真正面から挑んだ不安克服…

満身創痍のアンチテーゼ

やっと半分折り返しました。白髪が3本増えました。手先だけ体温が異常に低いです。鼻が詰まりすぎて自分の豚鼻で目が覚めます。劇場入り時間にギリギリ間に合う計算で家を出たのに30分も早く着くという不思議体験しました。それでも僕が来る日も来る日も劇…

殻つきぬけて

初日、明けてしまいました。まさかの午前中ゲネプロ、昼本番、夜本番と3連戦。役者陣のエネルギー消耗の激しさは想像に難くないですが、エネルギー保存の法則に従って放出したぶんだけのエネルギーが客席に流れ込んでいることを切に祈るばかり。 稽古場でも…

王子前夜

もう明日から劇場入りです。ここにくるまで長かったような短かったような、でもやっぱり短かったような。 最終通し稽古の直前、あえて制約にとらわれず倍速で好き勝手やってみるクイック通し稽古を決行。その超跳躍的な面白さ、楽しさを前に、ある確信が胸に…

転倒者続出

ゆうべは風が強かったからなあ、と思いながらシャッター切って、3時間後に同じ道を通ったら増えていた被写体。謎は深まるばかり。なんなの、流行ってんの?

天才詐欺師と呼ばれたくて

通し稽古でした。全体的に良好。以上。 とだけ書いて終わらせたくなるほどに今回の作品、小道具に限らず未解決事項が極端に少ない。100点の人と70点の人との演技の差を詰めるだとか、そんな現実的な課題しか残ってない。そんな現場で小道具あらかた作り終え…

あっけの取り合い

くねくねし 「おぼろげうるわしくねくねタートル」 作:杉林充章/演出:小田井孝夫 @下北沢駅前劇場 2年ぶりに沈黙を破るくねくねし。2年前と変わりなく暴れまわる姿に、そうなんだよ、こういう劇団にこそ解散しないでいつまでも続いてほしいんだよと思…

空白の五年間

ダックスープ・プロデュース 「この世界から消える魔球」 作・演出:ブルースカイ @下北沢ザ・スズナリ

小市民危うきに火を放つ

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信,片山若子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/02/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 78回この商品を含むブログ (322件) を見る秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)作者:…

煩悩と同じ数

劇26.25団 「108」 作・演出:杉田鮎味 @五反田アトリエヘリコプター 物語は収束も解決もしていないのに、暗転した瞬間「ああ、これで終わりなんだ」と全身でストンと理解できる。「えっもう終わり?」とはならないし、「まだ続くの?」ともならない。過不…

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秋山羊子 「ピラニアの棲む湖」 買うなら絶対ひつじラボからの注文がいいと思います。 注文確認メールを読んだだけで不覚にも涙腺をやられた。事務的すぎず馴れ馴れしすぎず商売欲にまみれてもない、ただ「歌う人」と「聴く人」、一対一での真摯なやり取り。…

想定外のリアリズム

あれ、こんなはずじゃなかったのに。 あんまり精巧に作ると色々マズイので実力の75%でやる、と宣言したにもかかわらず、120%だか130%だか、「誰もそこまでやれとは言ってない」くらいの物が出来上がってしまい、それを鞄に入れて運ぶことにさえ若干の躊躇…

ボンヨーは怖い

劇団サーカス劇場 「カラス」 脚本:清末浩平/演出:中野敦之 @新宿タイニイアリス 生粋のカラス好き*1としては非常に惹き付けられる直球のタイトルでしたが、予想に反してカラスほとんど活躍せず。とはいえ、タイニイアリスの立地条件込みの演出でやりた…

愛媛x果実x蜜柑x焼酎

とある資料を小脇に抱え、二日連続で稽古場訪問。 この稽古場で小道具らしいことは未だに一つもしてないんですが、なんでしょう、ドラマターグ的なポジションに座らされてます今現在。だって自分が関わる以上は少なくとも自分が見て面白い作品になってほしい…

パンが伏線

なんだかんだでもう今月末に本番を迎えるこゆび侍の稽古場へ。どうも今回はメンバーにも脚本にも根拠はないが不安がない。漠然とした安心感に包まれて。普段から心配と念慮にまみれた僕がそう思うのだから余程なんでしょうよ。 台本の読み合わせを終えた後で…