想定外のリアリズム

  • あれ、こんなはずじゃなかったのに。
  • あんまり精巧に作ると色々マズイので実力の75%でやる、と宣言したにもかかわらず、120%だか130%だか、「誰もそこまでやれとは言ってない」くらいの物が出来上がってしまい、それを鞄に入れて運ぶことにさえ若干の躊躇。こういうのを表す的確な単語が確か…魔道? 外道? ともかく、そっち方面へ大きく大きく舵を切って片足踏み入れちまったことだけは明白です。これは断じて自慢ではない、むしろ懺悔だ。
  • エスカルゴ」をこゆび侍の代表作にしたい気持ちは勿論あるものの、この小道具が僕の代表作になってしまうのはどうにも納得がいかない。自分でやったとはいえデフォルメのかけらもない造形を前に、作り直すか、いったん成島氏に判断を委ねるか考え、後者を選ぶことに。
  • それで今、稽古場が驚愕と顰蹙と爆笑の三すくみみたいな変な空気で包まれているのですが。「すごい小道具さん」じゃなくて「いよいよメンタル面がどうかしちゃった人」を見るような視線をひしひしと感じる。言われたとおりのもの仕上げて引かれるってどういうこった。