2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オープニュアイズ クロージョライズ

目崎剛は「天才」ではないし「自信家」でもない。それは稽古をちょっと見ればわかる。どちらかといえば「ナイーブな努力家」という言葉がよく似合う、これからの人である。そして、それだけで充分ついて行く価値はある。地道な努力が必ず実を結ぶとは限らな…

あなたのひとみにうつしたい

今月もあとわずか、つまり『あなたのひとみにうつらない』本番まであとわずか。ですが今日は「たすいちの小道具さん」ではなく「みんなの小道具さん」として、偏愛ではなく博愛の精神でもって諸々並行作業。外の暑気と中の冷房と合間の頭痛とたたかいながら…

芸劇震度3

FUKAIPRODUCE羽衣 「愛死に」 作・演出・音楽・振付・美術:糸井幸之介 @池袋東京芸術劇場・小ホール2 『曝す』の『曝』という字が『爆』という字に似てるのは単なる偶然ではないと思う。ヒトの体からこんな熱量が出せるものかと羽衣観るたび思う。舞台上…

I miss you more than you miss me

バジリコ・F・バジオ 「君といつまでも」 作・演出:佐々木充郭 @下北沢駅前劇場 だいたい僕の褒めるポイントが世間一般とずれていることは自覚しています。「え、そこで笑うんだ」「え、そこ評価するんだ」と呆れられたことも数知れない。だから、そんな…

あれとあれがあればあれだ

世の中に存在しない、あるいは存在するけど実物を見た人はほとんどいない。そのようなものを作るとき、僕がよく使うのは「パブリックイメージ検索」です。あ、造語です。 たとえばカッパ。おそらく誰も本物を見たことがなく、さらには「これが正しいとされて…

700万とグーニーズ

悪い芝居 「らぶドロッドロ人間」 作・演出:山崎彬 @王子小劇場

イッツアスモールテキスト

豆本フェスタ2 @東京卸商センター3F きっかけは池袋ジュンク堂書店で手にした『くすりのリスク』という一冊の本でした。「かわいさ」と「ユーモア」と「コドモ狂気」を兼ね備えた、握りこぶしの中に隠し持てるほどの小さな本。そこからいろいろ検索に検…

ワセダ会談

たすいち稽古2回目。さすがにいつまでも「何もせず稽古場で台本読んでるだけの見ず知らずの人」ではいられないので、今この完本したタイミングを逃さず目崎氏を打ち合わせに誘い出す。台本の隅をつつき、障子の桟のホコリを指で掬う姑みたいな執拗さで自分…

コミュニケーション実弾射撃

the end of company ジエン社 「クセナキスキス」 作・演出:作者本介 @日暮里d-倉庫 廃虚同然のだだっ広い密室に、すきま風が吹いていると思い浮かべてほしい。いちおう窓はある。部屋にはあなた一人しかいない。光は射し込んでくるけど、残念ながら磨り…

ビッグクランチとパラレルワールド

あなピグモ捕獲団 「SUPERNOVA」 作・演出:福永郁央 @下北沢シアター711

山賊のいる教室

たすいち『あなたのひとみにうつらない』稽古場にお邪魔する。比喩でもなんでもなくお邪魔する。行って、ただ座ってました。あなたのひとみにうつらない、わたしは現場でなにもしない。 というのも小道具を使うのかどうかが不明で、このまま何も作らずに本番…