正気の沙汰

 足かけ三ヶ月にわたる間髪入れずの稽古場訪問第三弾、(現時点での)ラストを飾るハイブリッド渾沌へと合流。
 今日はダンス特訓の日だったらしく、残念ながら本編稽古は見れず。ずいぶん前にもした打ち合わせの内容をすっかり忘れ、まるっきり同じ質問をしたりして、のらりくらりプランなど固めはじめる。今までよりはたっぷり時間も用意されていますが、このところ一品ものが多かった中、ひさびさの大量生産態勢。時間配分をうまく制することが一番の課題になるでしょう。
 そして『借りてきた猫』たる僕が一番気にする稽古場の雰囲気ですが、これがとてもいい。良くも悪くも何かとアグレッシブでプログレッシヴな演劇人が多い中、実に内向的な稽古場で同じく内向的な僕は非常に居心地がいいのです。はしゃがず騒がず拡散せず、でも楽しむところはきっちり楽しみ、締めるところはきっちり締める。何がオカシイのかを理解しているマトモな人にしかオカシナ世界は表現できない。きわめてマトモな人たちが大真面目に踊るオカシナ群舞に稽古場の壁際で囲まれた瞬間、そんなこと考えてみました。