別名・廃材集積場

 休日が来るたび、部屋の片付けをしようとして、諦めて、の繰り返しです。
 だいたい我が家には要らないものが多すぎる。普通の人が迷わず捨てるようなものまで「いつか何かを作るとき必要になる」とか思って大事にとっておくから、気がつけば一般家庭とはジャンルが違う部屋の散らかりよう。
 だって普通の家には紙粘土のストックなんかありません。普通の家では布団の下から曲がった釘なんか出てきません。普通の家のCDプレイヤーは誤って飛び散った銀のラッカースプレーで微妙にキラキラなんかしてません。
 自分の散らかし癖を棚に上げて、日に日にひどくなる一方の自室の惨状に怒りを覚えたまま、もういいや今日は寝るぞと横になれば枕元に柿渋の瓶。誰だよ、こんなの置いたの(あんただよ)。