一生の不覚

 来る日も来る日も暑すぎませんか。雨のやつは何やってるんだ、梅雨なのに結局2回しか降らないし。出席率の悪い学生みたい。このままじゃ単位取れなくて6月卒業できませんよ。ちょっとうまいこと言ってみた(そうか?)。
 それにしても暑すぎて、いろんな判断能力が鈍ってきています。このあいだバイト先で階段から転げ落ちました。しかもオレンジが山のように詰められたダンボールを抱えたまま。
 まあ、ビルの一階から公道に出るまでのわずか2、3段の階段なんですが、暑さに気を取られて足がもつれたらしく、気がつくとその場に倒れていました。時間帯のせいか道路に人は少なく、目撃者もおらず、幸いというか奇跡的に無傷で、背中に少し鈍痛が残ったくらい(それも一晩寝たら治った)。ここは無事でなにより、と普通なら思うところなんでしょうが、これまた判断能力が鈍っていたせいか「道に偶然誰かがいて衝突していたら、ショックでお互いの人格が入れ替わったかもしれないのに」「このオレンジが入ったダンボールがひっくり返ってたら、目の前の下り坂に一大スペクタクルを巻き起こしていたのに」などと、なんら気の利いた展開を用意できなかった自分にダメ出しを繰り出す始末です。それともこれは悲しみを全部笑いに変えて生きていかざるをえない関西出身者の宿命なのか。