若さへの嫉妬

 〇素、本日の稽古場は小学校でした。
 しかも図工室。
 イコール、ワンダーランド。
 欲しいけど高くて手の出せなかった電動糸ノコが当たり前のように4台も設置されている時点で、僕はもう図工室に全面降伏でした。こんなの1台しかなかったよなあ、などと思わず自分の母校と比べてしまいます。これが奈良の片田舎と東京の教育格差か、なんて。
 充実した設備(どれひとつとして稽古には関係ありませんが)もさることながら、とくに目を引くのは生徒の作品。本当に僕にも昔こんな時期があったのだろうかと疑いたくなるのは、その自由度の高さです。その歳で絶対知ってるはずのないキュビズムみたいな構図で描かれた絵。家の屋根にバナナが乗ってたり、その隣に家と同じサイズのマッチ棒(点火済み)が置いてあったり。ほとんど天才としか思えないよあんたたち。
 そして黒板には「もーちゃんのガーナごきょうしつ」なる紙が貼ってありました。もーちゃんが何者かわからないので、どこまで信用していいのかわかりませんが、とりあえずガーナ語で『ごちそうさま』は『スマイルチェンジ』というそうですよ。