遠征(気持ちだけ)

 ほんの少しではありますが、小道具のサポートをさせてもらえることになった危婦人の稽古場に顔を出す。ちなみに本番は11月6日、会場は新潟県です。
 今回、話をいただいたのは嬉しいんですが、さすがに距離がありすぎて観に行けそうもありません。東京でヤキモキしている予定。やはり当事者として、自分の作ったものが実際のステージ上でどうなってんのか(使われ方とか見映えから客席の反応まで)気にならないはずがないのです。ふだん小道具を、畏れ多くも『自分のかわりに舞台に出てくれている役者』みたいな感覚で観ているだけに。
 ただ、今回作ることになった小道具は、サイズ的にも扱い的にも、もう完璧に大道具です。さっきの話をふまえて役者にたとえてみようと思いはすれども、身長60センチにして胴まわり約10メートルのアンバランスな個性ある巨体を活かし、ワイヤーに吊られて登場する…そんなやつ、いるはずがない。