素晴らしき溶剤臭の世界/エバーグリーン

 危婦人作業ラストスパート。
 密室状況でエナメル塗料なんて塗るもんじゃありませんが、そういえば高校時代に文化祭の準備で、真夏にエアコンなし・窓閉め切り・高温多湿の男子校などという、もはや『地獄』以外に呼称が見つからない環境下にて、なぜか油性マジック一本でベニヤ板を塗りつぶそうとしていた時代*1を思い出し、あれよりはマシだとプラス思考。でも、よい子はちゃんと換気をしましょう。


 さて、危婦人・新潟公演「NINPU」、観に行けない人間が言うのもあれなんですが、すごくいい作品ですので是非。衝撃の大傑作、というわけではないけれど、観ているその場での爆発力よりも、劇場からの帰り道や数日後のふとした瞬間にしみじみと思い返すような、とても長持ちするタイプの芝居。不朽の名作ってのはきっと、こういうのを指すのでしょう。
 この作品が新潟の地で無事に産声をあげられることを祈ります。

*1:無謀ですから絶対にマネしないでください。