当面の敵(盤上の)

 ……みんなで焼肉屋へ行った。その店では一人ずつ個別に専用のテーブルと焼き網が用意されていて、食べ放題らしく肉だけはドカドカと運ばれてくるのだけれど、なぜか僕のテーブルだけ火がつかない。まさか焼かずに食べるわけにもいかないし、盛りあがる他のテーブルをよそに積みあがってゆく生肉の山、山、山。意を決して「どうして僕だけ生肉なんですか?」と店員に聞けば、「自分で考えろ!」と怒られる。
 そんな夢を見ました。原因はわかっています。というより、当事者から言わせれば何というヒネリのないストレートな悪夢なのかと。
 いい感じに追いつめられてますよ。追いつめられてからが本領発揮なのです僕は。強がりは言えるうちに言っとくに限る。