深い

 それはそうと、いつも楽しく拝見しています今日マチ子のセンネン画報の『15』で久々に鳥肌が立ったので、脈絡なくここに記します。
 この人の描く漫画は完全に無音で(セリフどころか擬音さえ滅多に登場しない)内容についてほとんど説明らしい説明もないのですが、添えられた簡素なタイトルが何を意味するのか、この作品のいったいどこがどう15なのか、いろいろ無い知恵絞って考え抜いて答えに行き当たった瞬間のあの、なんと言うんでしょう、喉元まで出かかってるのに出なかった言葉がついに思い出せたときのような解放感そして感動。あの題名と内容の絶妙な距離感こそがセンネン画報の醍醐味と信じながら読んでるのですが、こんなに震えたのは『ズーム』以来かもしれない。