習作【スミノフアイスオンザアイス】

 よくあるコマーシャル的表現のひとつとして、氷山に突き刺さったお酒の瓶、というのを見たことがあるでしょうか。いや、氷山から生えている瓶、といったほうがいいのか。何のCMで見たのだったか僕も具体的に思い出せないんですが、なんとなくイメージとしては共有できる部分があるんじゃないでしょうか。僕そんなにお酒に造詣深くないんですが、洋酒の、カクテル系の、それもジンとかウオッカ絡みの、あのなんかレモン果汁とか入ってそうな感じのやつがよく刺さってましてですね、間違っても氷山に「白鶴まる」なんかが突き刺さることはないのであって、それはそれで議論の余地があるのですが今はとりあえず置いといて。つまり、こういうやつです。
 
 あまった発泡スチロールをニクロム線で好き勝手にカットして遊んでいたら(その遊びの暗さには触れないでいただきたい)偶然にも氷のカタマリっぽい形状になったので、ここぞとばかりに作ってみました。
 まずは原型となるスチロールをコバルトブルーでざっくり塗ります。乾いたら、その上から液体ゴム(白)にパステルブルーの絵の具を大体3:1比で溶いたものを塗り重ねます。液体ゴムそのものは一応不透明なんですが、膜が薄いのと下地のコバルトが主張の強い色なのでうっすら透けて見えるというわけ。最後にその天辺に穴をあけて、これまた偶然家にあったスミノフアイスの空き瓶をねじ込んで完成。
 もう一枚、いかにもありそうなアングルからのスミノフアイスオンザアイス。
 
 「その山の頂上には…」的表現。