過渡期一憂

properties2008-07-22


 横になるとすぐ眠ってしまうので縦になって起きています。しかし何なんだろうか、この公演と公演の合間にポッカリと開いた生殺しのような時間は。暴れることも疲れることもできず、完全オンにも完全オフにもなりきれないまま、無意識のうちに漫画みたいな大きさの溜め息をつき周囲から「どうした?」と詰め寄られる始末。
 この空隙を埋めようと大阪公演を観ていた人たちの感想ブログなどを、自分が演出したでもないのになぜか照れながら読んだりしているうちに、できれば聞きたくなかった情報に辿り着いてしまう。
 『2010年ウイングフィールド閉館』のニュース
 そもそもOMS閉館に絶望するあまり東京へ来てしまった僕に、駄目押しのようなショックをこれ以上与えないで下さい。まだまだ大阪にはHEPも一心寺も應典院もあるとはいえ、よりによってウイングフィールドの閉館はあまりに心が折れる。最後に訪れたのはもうずいぶん前のことだし閉館を嘆く資格があるほど通った回数も多くはないですが、演劇事情に精通してなくて価値判断基準を持たない僕にとってウイングフィールドはOMS同様、とりあえずそこに行けば良いものが見れたし、その階段を昇り靴袋を受け取れば知らない世界が待ち構えていた場所でした。とにもかくにもあと2年、最期の瞬間まで客席がぎゅうぎゅう詰めであることを祈ります。