ついに親を知る

 本日10月10日は目の愛護デーだそうですが、僕は親知らずを抜きました。目には歯を。不平等!
 覚悟を決めて瞳は閉じていたのでシチュエーション不明ながらも「届かない…」「いいからやってみて」「削りすぎた(笑)」「くっついてるくっついてる!」他、頭上の担当医2人の現代口語会話は今まで観てきたどんな芝居よりもゾクゾクしたものです。ほんの少しでもマイナスの語気を含んだ言葉に過剰反応。手術中の痛みで汗かいたせいか寝グセみたいになってしまった髪のまま、取るもん取ったらサヨウナラ的なドライさで病院を追い出される。悔しさに止血のためのガーゼを強く噛み締める。あっ、もしやガーゼをちゃんと噛ませるためにわざとあんな態度を?
 麻酔ごしに微かにあった感触からいえば、それは手術というより釘抜きでした。帰り道に買い出しのため立ち寄った東急ハンズのネジ売場*1でボードアンカー見ながら、そうか、こういうことか、と何かを悟ったみたいな気持ちになる。

*1:世の中がイヤになったらここに来ます。癒される…のだが、誰の共感も得られない。