早期発見のためのデストロイ

properties2008-10-12


 左の頬が腫れていますが右の頬を差し出した覚えはなく、ましてやクルミなど隠し持ってはおりません。抜歯後の痛みにうずくまる暇もなく、テキサス小道具練り直し。
 一人で考えていて煮詰まったら稽古を見て新たな着想を絞り出す、というのが従来の僕の常套手段だったのですが、あまりの柔軟すぎるアドリブ対応力を前に混乱は増すばかり。求められている通りに作ろうとは思うものの、実際問題この人たちは何を与えても何とでもしてくれる気がして甘えてしまいそうになります。
 とはいえ、素直に甘えさせてくれないのがクロムの粋な所。袋小路に迷い込んだらいっそ振り出しに戻ったほうが近道の場合もあるわけでして、今作最初の小道具クラッシュはそれに気付かせてくれたのだとしておこう。楽日までの間、僕はあと何回チヒロさんを謝らせれば済むのだろう。前回を上回らないことを祈る。