最後は歌か踊りらしい
前日に意を決して電話で上演時間を聞く。というのも万一上演時間が2時間を超えると京都移動に間に合わないからで、めくるめく時間感覚を麻痺させられるのが醍醐味の王者舘に対してそんな無粋な質問したくなかったのだけど、とりあえず間に合うらしいことは確認済。
劇場近くの仁王門通りは表現に困るほど懐かしい良い匂いがした。
いつもより話がわかりやすいぶん衝撃が薄れるという不思議な逆転現象はあったものの、原作があろうとなかろうとお構い無しに堂々の天野演出は健在にして満載。『「『中盤付近で「『まだラストシーンが決まってない』という、この台詞は1月19日(本番3日前)に書かれた」という台詞を言いながら、まだ書かれていないシーンの伏線を張ろうとして小道具を床に置いた』ものの、1月21日午後4時(本番前日)に追加されたシーンで未だに伏線が回収されていない」という台詞をもらったのが直前すぎて覚えられなかったので台本を見ながら喋っている』なんて複雑すぎるギャグの構造、もはやどこまでが現実でどこからが嘘か誰にも見破れない域にまで達しているのだもの。