ら抜きの2月
- あひるなんちゃら 「フェブリー」
- 脚本・演出:関村俊介
@新宿サンモールスタジオ
客入れ音楽がTommy februaryであることの意味に気付いたのは開演5分前、あまりにナチュラルで野放図なそのボケに思わずアッて言いそうになる。Tommy heavenlyと交互に流してたから見抜けなかった、悔しい。
口癖が愛してる、究極のカカオ、グルーピー講座、沖縄のつもりが東京、密室といえば殺人事件、甲板の生き霊漫才。肩の力を抜いてご覧くださいと声高には言わないが、言われなくとも肩に力など入りようがない。
ボケとツッコミの言葉のセンスで勝負しているように見せかけて、実は出ハケのタイミングや台詞と台詞の間の秒数、表情の変化、顔に押しつけられた腕の角度、そういう絶妙な隠しスパイスが効きまくった結果、舌も麻痺するウスボンヤリテイストの完成。
他劇団からの差し入れを全部捨てろと舞台上で宣言したのは多分あひるなんちゃらが初じゃないかと。