蛍細工 第2回公演「椿ダイエット坂」
作・演出:クレハ

@中野あくとれ

 たとえば馴染みのない外国製のお菓子の、もう明らかに着色料甘味料入れ過ぎなサイケデリックな色合いに戸惑いながらも、その癖のある味が不思議と嫌いじゃなかったりもして、無意識のうちに丸ごと一袋ぺろりと平らげてしまったみたいな。
 そんな舞台でした。とことん好き放題に暴れておきながら、カーテンコール後の劇場内に残るのがシャンプーのほのかな香りという名演出。小指侍主宰・成島氏の軟体生物演技もひさびさに見られたし、もはや言うことなしの満足した気持ちで帰宅しました。