シベリア少女鉄道Vol.14「スラムダンク
作・演出:土屋亮一

@新宿シアターサンモール

 やはり、過去に小道具買い揃えたりテトリスの上げ下げに協力させてもらった経験のある身としては、どうしても完成までにかけた苦労を偲ばずにいられませんでした。それが演劇の見方として何か違うであろうことは重々承知の上で。
 べつに苦労すればした分だけ傑作が生まれるだなんて思っちゃいませんが、いや、だからこそ「あんな労力を費して、わざわざこんなことを?」という脱力感の反動からくる感動はとてつもないのです。
 もともとスラムダンクでもなんでもなかったものが、いよいよスラムダンクでもなんでもなくなってからが真骨頂。