小銭の国の王子様

 去年の春先にパンクして以来ほったらかしだった自転車を、先日修理に持っていきまして。ひさびさに乗れるよろこびから、休日を利用して何の意味も目的もなく吉祥寺までサイクリング。タワレコユザワヤブックオフを中心にあっちこっち散策でもしてみようと、まずは駐輪場に向かったわけなんですが、利用料金100円を支払う段になって財布を開けると万札しかなく、ものすごく迷惑そうな顔をされた後に手渡されたのは千円札4枚と百円玉59枚。それらを目の前で律儀にカウントさせられたあげく、うち五千円分の百円玉をビニール袋に入れて差し出される。自販機のジュース買い放題、両替し放題、しかしそれ以外の目的には使いづらいことこの上なし。何しに吉祥寺まで行ったのか本気でわからなくなる。