ゆがむ敷地面積

外連SoulRynch合同企画公演「飛龍伝」
作:つかこうへい/演出:世志男

@麻布die pratze

 とにかくスケールがでかい。役者の声も音響も、大丈夫ですよ聴こえてますよと言わんばかりのフルボリューム。そして、まさかの回転舞台に、またしても適量の(笑)紙吹雪、そして思わず叫びそうになった『どこに隠してあったんだその国会議事堂は』。小屋のサイズに対してあんまりにも桁外れな演出に、そう大きくもないディプラッツの舞台空間が、なぜか一瞬、シアターコクーンに見えた力業のイリュージョン。これであと台詞さえ聞こえたらなあ*1と、そこがどうしても残念だったり。
 出演していた増田氏は靴の底が剥がれてきたそうで。くっつけてくれ的なことを面会時に言われたものの、ごめんなさいそれは無理です。接着剤を持ち合わせてない僕など単なる一介のおっさんに過ぎませんので。

*1:もちろん声量が足りてないわけはないし、しどろもどろで聞き取れないわけでもないんですが、ただただ猛スピードで繰り出される台詞の速さにリスニングが間に合わないのです。