時間はゆっくり過ぎていきます

トリのマーク(通称)「ルシル・ライン」
台詞・演出:山中正哉

@下北沢ザ・スズナリ

 いつも以上にオリエンテーリング風味の今回は、受付で赤か緑のパスポートを選び、そこに入出国のスタンプを押してもらい、本来の舞台と客席の間にある段差、つまり『国境』を越えて着席する、という一連の手続きからすでに楽しみは始まっています。そこへ、パスポートは持ってないけど、どうにかして国境を渡ろうとする人たちがゾロゾロとやって来る、ってのが一連のあらすじ。
 柳澤さんの、そこにいるだけでファンタジーな存在感は相変わらずですが、凛としてるのにマヌケな動きの原田さんとのコントラストが絶妙。