架空のひと

 昨夜はよく眠れなかった。というのも、夜11時ごろに大学時代の友人から電話がかかってきて、元気にしてるかとか、ゴールデンウィークは帰ってくるのかとか。そこまでは普通の会話だったのに、突然「じゃあ自己アピールを」という。何それ?
 話を聞けば、同じゼミにいた人たち数名と大阪で飲んでるそうなんですが、どうやらそのうちの半分が僕のことを覚えておらず、「あいつ今どうしてんの」以前に「あいつ誰だっけ」状態になっているらしく。しかも写真まで見せたのに思い出せないというから、まったくもって無情の世界。まあ、地味な子でしたから…いや、でもさすがに…
 現に電話が通じていることから、どうにかみんな僕の実在だけは渋々認めてくれたようですが、なんか悔しくて眠れません。もっと悔しがるべきこと他にいっぱいあるだろうに。