マッドサイエンティストの瞳は意外と澄んでいる

 私生活での鬱憤をバネに完成させた、まがまがしい小道具を2点ばかり持参。先日お伝えした呪術的形状のアレと、夜中に薄ら笑いを浮かべてキッチンに立ち弱火でグツグツ煮込んで作った自信作のアレを、不透明な袋に詰めこんで。厳重警戒体制で運ばないと、傍目にゃ単なるシリアルキラーの持ち物にしか見えないですから。
 おかげで稽古場でも好評…好評? というのか、この場合? ともかく、歪んだ表情と悲鳴で熱烈歓迎を受ける。いや、われながら狂った小道具作るよなぁ、と時々思います。しかも小道具が狂っていればいるほど仕事が早いっていうのもどうなのか。要はモチベーションの問題なんだと容易に察せるだけに、複雑な心境です。