こゆび侍「裸のキャンドル」

黒メルヘンと赤キッチン

奈落の存在しない劇場に奈落をでっち上げ、舞台セットを組むことなしに荘厳な螺旋階段と吊り舞台を据えた「裸のキャンドル」、無事終演いたしました。ありがとうございました。カナシイながらもハッピーエンドだった過去3回と比べ、いつになく暗黒童話感満…

勝っても負けても兜の緒

初日でした。 前回・前々回と共演(演?)した衣装のヤマギワさんから小道具を絶賛され有頂天になる。その後、初日打ち上げ解散直前に成島氏から別の小道具についてダメ出しを受け、天狗になりかけていた鼻が適度なサイズまでシュルシュル縮む。そうだった、…

そう来たか

小屋入り。 設営中に立ちはだかる悪意なきアルスノーヴァ七不思議の数々。 午後九時過ぎに現れた成島氏に異変が。『殻を破った』とでも表現しておくのが妥当なんでしょうか、この場合。

つじもとさんちは戦慄の館

小道具係というより給食係になりつつあります。 先日、稽古場を恐怖に陥れた品物を、さらに改良の余地を探りつつ今度は大量生産体勢に入る。これは消え物の小道具であり、食物。そう、言っておきますが、これ食べられます。しかも、なかなかおいしく食べられ…

完成間近

初めて通し稽古を見る。というか、いままで僕が行った時は常にエチュード三昧だったので、いわゆる稽古らしい稽古、台本をベースに反復するタイプの稽古を初めて見る。今回の芝居を一言でいうなら『究極の学生演劇』でしょうか。さらに、おそらく前回を上回…

マッドサイエンティストの瞳は意外と澄んでいる

私生活での鬱憤をバネに完成させた、まがまがしい小道具を2点ばかり持参。先日お伝えした呪術的形状のアレと、夜中に薄ら笑いを浮かべてキッチンに立ち弱火でグツグツ煮込んで作った自信作のアレを、不透明な袋に詰めこんで。厳重警戒体制で運ばないと、傍…

Only One より Only Once

ちょっとずつ小道具が仕上がっていってます。プランを立てた時点では当然ながらだいたいの完成イメージが見えているのですが、そこに向かう過程で人は未知の物体と出会うのでしょう。 何が言いたいかというと、作りかけで放置してある(塗装とか接着剤が乾い…

鬼気、危機、せまる

こちらも始動しました。それなりに長い付き合いなだけあって、僕にしては珍しくリラックスした状態で修行場訪問。あえて稽古場といわずに修行場といいます、それも荒行のたぐい。 成島氏は、もしかしたら稽古場という場所を信用してないんじゃないだろうか。…