つじもとさんちは戦慄の館

 小道具係というより給食係になりつつあります。
 先日、稽古場を恐怖に陥れた品物を、さらに改良の余地を探りつつ今度は大量生産体勢に入る。これは消え物の小道具であり、食物。そう、言っておきますが、これ食べられます。しかも、なかなかおいしく食べられます。とはいえ調理過程はリアルな話、戦場のよう。一般家庭の流し台がホラー映画のセットみたいになったり、あれをレンジで温めるとあんなことになるなんて…ということを身をもって知ってしまったり。味とは別種の「食の探究」。
 で、それと並行して横にはもう一つ、えたいのしれないもの(自分で作ったのに)が転がっているし。今この家に空き巣が入ったら腰抜かすだろうなあ、などと思うと不思議に痛快な笑みさえこぼれてきます。危ない危ない。まあ、一年前から枕元に藁人形の入った紙袋が放置してある時点で、すでに誰も近寄らない家ではあるんですが。