8ビット演劇

くねくねし 「洗濯鬼逃げた」
脚本:杉林充章/演出:小田井孝夫

@中野MOMO

 預けた巨大な金棒を見に。それを振りまわす鬼を見に。
 小道具を引き受けた段階で前半部の脚本は読ませてもらっていたのですが、ほんの数行でくねくねしと解る独特の文体リズムが確かにそこにありました。さらに楽曲提供者5人*1、美術協力しりあがり寿氏(!)という異様に屈強なスタッフ布陣を迎えた今回は、一見とてもさわやかでNHK教育なんかで放送されてもよさそうなのだけど、「スクリーンセーバー」や「イニシアチブ」などの形態模写を淡々とこなす新倉さんの一連の無茶芸は子供には難解すぎる気がするし、やはりこれは『いい子のための』ではなく『いい歳した大人のための』芝居なんだなあ、と思う。それが毒にも薬にもならない、と知っているからこそ余計にやめられないファミコン的世界観。
 目覚ましがわりの12:00開演を見たあと、図々しくも居残って(何もしてないことに堪えきれず金棒メンテナンスなどして)結果2ステージ堪能してから場所移動。

*1:劇場に来た人全員に無料でプレゼントされるDVDに収録されているビデオクリップ、ただただ凄い。