手加減のできない大人たち

 あ、面白いわ、これ。そんな感想が見ていて不意にポンと、ポーンと浮かぶ。なにかを突き抜けてその先に飛び出してしまった気配を感じ、涙が出るほど笑う。しかもそれが本番でもなきゃゲネプロでもない、通し稽古や場当たりですらない、ただの小返しだったなんて日にゃ、本番どこまで行ってしまうのか期待できないわけがないというものです。飛距離は未知数。まったくの未知数。
 つねに全力しか出せない人たちが当然のように全力でお届けする超正統派ホームコメディ。それが「とても正統派」という意味か「正統派を超えた」という意味かは、自分の目で確かめに来てみればいいと思う。明日から4日間。もうそろそろ食べ尽くしたおせちの続きをつつきにどうぞ。