信じられたい

 観劇後、4月末の蛍細工に向けて、見習うべき礼節と真似できないエキセントリックを兼ね備えた主宰・クレハさんと打ち合わせ。実は随分と前から小道具の話は出ていて、こちらもちょうどやってみたいと思っていたこともあり、公演時期未定の段階から仮予約をもらっていた蛍細工、念願かなっての初小道具です。
 他にあまり類を見ない(僕が知らないだけかもしれないけど)作風だけに何が飛び出してくるか楽しみではあったのですが、それにしても『あんなもの』を他セクションではなく小道具として発注を振ってくるあたり、ましてやそのデザインを丸預けしてくれるあたり、さすが僕の使い方をわかってらっしゃる、と光栄に思う。こちらの作りたいものと相手の作らせたいものが合致すれば、それが幸福な仕事になるのは当然のことでしょう。いつになくスラスラと脳内に設計図が描かれてゆく。魔法をかけてやろうじゃないの、と今から意気込む。