間口の広いカルトスター
@池袋・自由学園明日館講堂
その声がリアルタイムで聞ける時代に生きててよかった。別の時代に生きてたら別の人に同じこと思ったんだろうけど。
いままで僕はことあるごとに二階堂和美という歌手に対して過剰なほどの賛辞を送ってきましたが、ここしばらくニカさんの進化するスピードはいよいよ神がかってきて、僕の語彙を追い越しはじめてしまったような気がします。あるいは僕が冷静な判断もできないほど魅入られてしまっているのかも。ともかく、ステージに立つと毎度毎度このひとの歌声の自由度は極限を超える。
どこかのインタビューで「紅白歌合戦に出たい。そうしないと歌手やってるって家族が信じてくれないから」みたいなことを発言していたニカさんですが、いっそのことゲリラで出ちゃえばいいのに、と無責任な事を思う。たとえ飛び入りで勝手に歌っても誰にも咎められないだけの実力は間違いなく持ってるはずだから。
充実の内容は以下の通り。
- 時が流れても
- 絵空葉書
- ???(たぶんカバー曲)
ここから渋谷毅氏登場。
- あの子のあの頃
- ???(たぶんカバー曲。タイトル言ってたけど拍手で聞き取れず)
- 今日を問うPart2
- いてもたってもいられないわ
- 渋谷毅ピアノソロ(ニカさん小休憩)
渋谷氏のピアノをBGMに、今回のイベント開催に至る経緯などを説明。ちょっといい話。そのエピソードに絡めて、次の曲。
- 卒業(斉藤由貴)
- 日向月
- いくつもの花
- Lovers Rock
- レールのその向こう
この時点で20時半過ぎ。完全撤収の21時まで残りわずかと頭じゃ解っていても、のアンコール。
- 思い出のアルバム(童謡)
もともとあらゆるジャンルの音楽を「音楽」の名のもとで全く平等に料理してしまえる稀才とは知っていたけれど、アンコールでこんなの歌って許されるのは二階堂和美ならでは。最終的にはギターもハンドマイクもほっぽり出して、会場内を散策しながらアカペラで歌いまわる姿がやたらと印象的。