病に効く/GWのGは激動のG

 終わってしまいました。長かったといえば長かったし、あっというまのような気もする、高速度で高密度な4日間。タイトルにまで冠せられた主役の降板という衝撃的な逆境を、代役Wキャストという更なる手間をかけてでも巻き返そうとしたクレハさんの選択は正しかったのだと、それぞれ芝居を全く別の色合いに染めあげる二人の新マユラを見て思う。
 まったくもって個人的な事情としては、初日夜から発生した謎の蕁麻疹どもと闘いながら過ごした過酷な4日間*1でしたが、その日の芝居の出来映えと症状の重さが連動していた(特にベストアクトを叩き出した29日ソワレ後には全く痒みを感じなかった)ことは、因果関係の有無はともかく一つの事実。抗ヒスタミン演劇と呼びたい。呼ばれても嬉しくないか。
 そして、他人との距離の縮め方をいまひとつ心得てない僕を強引に巻き込み、振り回し、ときに置いてけぼりにする奇人変人揃いの(褒めているのです僕は)蛍キャスト/蛍スタッフに囲まれ、持病の人見知りが出る隙さえも与えてくれなかった蛍細工。一種のセラピーみたいな現場でした。改めて色々な感謝を捧げたい。
 さて、13日後に控えた次の舞台に備えて、早速の準備が始まります。あまり猶予はないけれど、不思議と心に余裕はある。打ち上げから帰ったあと特有の、この根拠なき万能感が失われないうちに次へ取り掛かれるヨロコビを噛み締めつつ、まずは、
 引越し先を探します(私事)。

*1:皮膚科がどこもかしこも長期連休中で診察も受けられないまま自然治癒したので、いまだに何のアレルギーか(あるいはストレスか)わからない。