イメージ戦略

 新宿にて、ずいぶん先、9月末の公演について打ち合わせる。
 これまた初参加の劇団なんですが、4ヶ月も前に(僕のスケジュール調整で待ってもらっていたので実際に話をもらったのは3月ごろ)何を打ち合わせることが、と正直少しだけ思ってました。企画書・スケジュールなどを見ていくうちに、去年の12月時点で台本が書き上がっていたことを知り、椅子から転げ落ちそうな衝撃を受ける(どうにか表面上は取り繕った)。そんな筆の速い作家いるんだ、と。
 なかなかないジャンルに踏み込もうとしているその演目には、僕にとってはスタッフ云々以前に奈良県民として失敗できない小道具がチラホラ。
 それにしても、僕の作った小道具を見て声をかけてもらえたのは嬉しい限り。ただまあ、基本的にあちこちで変なものばかり作っている僕のこと、どこのどれを見たかによって印象も評価も変わるでしょう。「キノコの人」「豆腐の人」「ボルトの人」「わら人形の人」「孔雀の人」…いろんなところでいろんな先入観を持たれているにちがいない。この公演が終わった10月以降、僕は何の人だと思われているのだろう。