永遠かと思った

シベリア少女鉄道 「永遠かもしれない」
作・演出:土屋亮一

@池袋シアターグリーン・BIG TREE THEATER

 スランプの対義語って何と言うのでしょうか。湯水のごとく湧き出るアイデアの海の中へ窒息覚悟の強制潜水約2時間半。シベリア少女鉄道vol.17、と銘打たれてはいるものの、まるでvol.30あたりまでの一挙連続上演(再演含む)を見たかのような気分になる。途中で意識が朦朧としはじめ、自分が本当に見たいものは「どっち」だったのか、自分でもわからなくなってくるその一瞬が恐ろしくも心地よい。
 稽古期間を含めるなら、吉原さんは多分間違いなく「ここ一ヶ月でタキオンって言った回数」地球上ナンバーワンの座を獲得したに違いない。