廃墟にひとり立っている

Nature Bliss presents...
 出演:Tujiko Noriko, Takahiro Kido, matryoshka
 @渋谷O-nest

 どういうわけか公式サイトに2007年2月と記載されていて危うく見逃すところでしたツジコノリコ。めったに日本に来ない日本人ミュージシャンだけに、逃すと次いつになるのやら分からない。
 ワンドリンク付は勿論のこと、入り口で全員にもれなく「非売品のサンプラーCD」4枚と「Nature Blissロゴ入り特製チューインガム」1枚が配布されるという贅沢すぎるイベント。たっぷり堪能し終えたら時刻はすでに23時過ぎ。

  1. 忘れない光
  2. Gift
  3. SPOT
  4. goopiii
  5. Ending Kiss
  6. white film
  7. ROBOT HERO
  8. わらうだけ
  9. LET ME SEE YOUR FACE
  10. 成田まで
  11. ぺんぎん
  12. MAGIC
  13. また、らいねん
  14. 中華レストランで
  15. 運命
  16. (新曲)

 何度聴いても思うのは、ツジコノリコには壊れた景色がよく似合うということです。たとえば名画が火に包まれて灰になっていく様子とか、窓辺に放置されて腐っていく果物とか、そんなのを逐一録画したビデオテープをスロー再生で見るような、なんともいえない寂しさに包まれた情景(を見たときに頭の中に流れるイメージ音楽)をカラオケがわりにして、さっき思いついたみたいな適当なメロディーで鼻唄うたう女の子、というのが僕にとってのツジコノリコの印象なのです。女の子、ったって完全に僕より年上だけれども。

TRUST

TRUST

 会場にて先行販売で購入。From Tokyo to Naiagara以降どんどん不気味さを増していくジャケットですが、家に帰って包装を解いて中を開いた途端に、思わずギャーって投げ捨てそうになってしまった。それくらい衝撃的な写真が、表のジャケットなんて足元にも及ばないような写真が内側に隠されています。気になる方は買ってみて僕と同様ギャーって言ってください。くれぐれも周囲に事情を知らない人達のいるところで開かぬよう。