北カフカ診療所物語
- バジリコ・F・バジオ 「最北端の姉妹」 長女のヒグマ編
- 作・演出:佐々木充郭
@下北沢OFF・OFFシアター
人形劇を駆使する劇団ということで以前から見たい見たいと思っていた団体。人形劇団ではなく「人形劇を駆使する劇団」ってところがポイントでして、その舞台上では人形と人間が平等な扱いを受けて登場するのです。
初見だったんですが、受付に到着するなり知り合いの制作さんから「小道具多いんです、多いんです!」と興奮気味に言われ、否応なしに期待値は高まる。
前説がバックベアードと美輪明宏だったり、書き割りの大時計から宮崎駿が12時をお知らせしたり、人形にしかできないこと(美輪明宏や宮崎駿はメイクとモノマネで対処できるとしても、違和感なくバックベアードを演じたり大時計から飛び出してくることはできないはず)と、人間がやるべきことを役割分担して世界はまわる。
終演後、外に出るなり知り合いの制作さんから「(小道具心を)くすぐられるでしょ? くすぐられるでしょ?」と興奮気味に言われ、迷わずハイと答える。そういえば最近、リアリティ追求型演劇が人気なこともあって『小道具が元気な』劇団が少ないなあ、なんて話を別の場所でしていた矢先だったので感慨もひとしお。