鶴の一声／Re:サイクル

　今回の公演のスローガンは『おばちゃん心をわしづかみ』だそうです。あまりの名フレーズに演出助手のノートにも書き込まれるほど。それを踏まえた上での「ドリンクバーと尿検査の交錯するエチュード」、その設定だけで笑い死にそうになる。
　写真のヘルメットは僕のじゃありません。稽古場付近の民家の軒先にあった「ご自由にお持ちください」ボックスに入っていた掘り出し物です。これ持って稽古場入った瞬間「今日バイクで来たの？」って質問が矢のように来て、ヘルメットが持つ象徴性って凄いなと思う。
　このテの小道具は買うと高いばかりか、使い込んだ感じの自然なキズや汚れがなかなか出せないので大助かり。前の持ち主に最大限の感謝を込めて、いつかどこかで念願の初舞台を踏めるその日まで、うちの押し入れに飾っておくことにします。ちなみにクロムの舞台上には出ません（今のところ）。