刃渡りフォーティファイヴ

properties2008-09-28


 大きく作りすぎたかもしれない。
 小道具を作る過程において、全体をとらえられる視点を持ってるのは作り始める前と作り終えたあとだけ。作ってる最中は作ってる部分しか見えてないので、すべてが仕上がってからそのアンバランスさに驚く。それが試作品のさだめなのでございますが、やはりどんなものでも役者陣に見せた時のファーストリアクションが怒でも哀でもなく喜楽のいずれかでさえあれば前に進めるってものです。本戦はこれから。
 段取りは決まってるものではなく試して決めるもの、そういう稽古場に居合わせたスタッフには得てして無茶振りの嵐が渦巻いていることを忘れてはならないな、と思う。マイムだったら何でもできるとヘラヘラ笑って見ていたけれど、その奇妙奇天烈複雑怪奇なマイムによって表されている小道具を『ほんとに要求されている』ことにアイコンタクトで気づいたりすると少しだけお腹が痛くなります。
 帰り道、野田秀樹そっくりの酔っ払いを目撃。遠巻きに拝む。(ルミネの壁蹴ってました)