目撃する権利

  • ところでそれにしても2月は見に行く芝居が多すぎます。そのなかから本当に見たいと思っているものだけを厳正に厳選して選り分け選りすぐってもまだ合計2桁を切らない現実。最大の要因が「演劇は今しかない」ってことなのは明白で、来月でも来年でも買いたければ買えるであろう本とかCDとか、映画館でダメならDVD化を待てばいい映画とかは、いくら見送っても平気でいられるのに演劇だとそうはいかない。まして「選り分けるときに切り捨ててしまったほう」の芝居が面白かったなんて話を人から聞いた日にゃ、そりゃあもう、日にゃ。「絶対見たほうがいいから!」って全公演終了後に言われても、やり場のない悔しさが込み上げてくるだけ。
  • などと言いつつ、僕が観劇記録をブログにわざわざ書き連ねてる目的はほとんどそれだったりするのですが。スタッフだからとか身内に対してどうこうじゃなく、同じものを見た人への共犯意識/まだ見てなくて迷ってる人への背中押し煽り/ついに見ないまま終わった人への事後報告。突き詰めると観劇ってそういうことだと思う。今しかないものを、今、観るのか、観ないのか。