異文化コミュニケーション

ワワフラミンゴ 「流れる生活」
作・演出:鳥山フキ

@原宿greenz

 自然光射し込む窓つきの劇場・下北ファインホール閉館後に選ばれた次の上演場所はカフェの3階。ファインホールで観たときは白昼光でしたが、今回は夜公演だったので原宿郊外の疎らな夜景とカフェラウンジの電球照明をバックに。
 これは僕の身勝手な幻想なんですが、ワワフラミンゴに劇場照明は似合わない、と思う。拡声された大音響も似合わないし、そもそも仕込みとかバラシとかいう行為自体が似合わない。アイドルみたいなこと言いますが、舞台用語なんて知らないでいてほしいし軍手でテキパキとパネルなんか運ばないでいてほしい。それくらい演劇的要素を感じさせないのに、そこで起きていることは演劇以外の何物でもない。そんな劇団、ほかにありますか?
 一時たりとも緊張を許さない、めくるめくクスクスの嵐。アイスの棒(どうみても針金ハンガー)に50通りの使い途があるくだりで小道具心がざわめく。ふわふわ宙に浮いた言葉が解釈をかわしながらどんどん浮上していって弾けて消えるのを見ているような感覚。