ちかちかする美術

リボルブ方式 「鯖男にイカの目女」
作・演出:吉増裕士

@下北沢シアター711

 映画館から劇場に生まれ変わったシアター711の洋館風階段を上がれば、タイトルからもチラシからも何も想像させない(想像できない)状態で飛び込まざるをえないミラクル・ナンセンス・ワールド。
 日本人と宇宙人みたいな、当たり前のように噛み合わない平熱会話は可笑しいし笑えるのですが、その端々から顔を出す「笑い残し」ともいえる妙なうねりが、引っ掛かりが、不穏な余韻を残します。
 時折どこからともなく赤ちゃんのぐずるような声がして、音響効果だと思って感心してたら出演者は心当たりがないとのことで、え? え? ってなる。